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style.com日本語訳


もしミハラヤスヒロの春夏のコレクションが、
予測出来なかった日本の津波とそのショックの悲観的な反映だったのだとしたなら、
彼の秋冬コレクションは、パリのメンズのスケジュールの中で、彼を最も啓蒙的で、高揚させるデザイナーのひとりに戻した。
ミハラが日本の悲劇と真剣に向き合い、彼を考えさせたプロセスがあるにも関わらず、
妥協する事なく、このコレクションをできた事が、特筆すべき事である。
しかし、彼の特徴は、知性と感性を、ファッションの世界においてはとても稀なレベルまで、混合させる事だ。
彼の作品には、そこに光があれば、必ず影がある。そして逆もまた同様である。

よく似た基本的な反抗する二つのものーインサイダーアウトサイダー、それがミハラの新しいコレクションで示された。
彼の見方によれば、今の情報の流れは、全ての人々に世界のお互いの文化を理解させる事ができる。
彼らはインサイダーであり、テクノロジーとともに、動き変わっていく。
この情報の早さにのれない者たちは、時代遅れと判断される。
それは、ハリウッドが嫌うジェームスディーンやスティーブマックイーンが、
アウトサイダーに与えた魅力的な虚飾も消えてなくなったという事である。

ミハラのコレクションの理論的解釈はたいていの場合とても複雑だが、
コレクションを見た瞬間にその意味合いを、魅力とともに理解する事ができた。
秋冬のコレクションで見せたミリタリーの影響は、このデザイナーのレパートリーのいつも一部分となっていた。
しかし、日本には、ミリタリズムにおける特に矛盾した関係があるが、
ミハラが今シーズンにそれをどのように表現したかは、とても明確だった。
日本の伝統的な図解の中で、雲に似せたカモフラージュパターンで印象づけ、
カモフラージュパターンを絹の着物でスーツに織り込んだ。
その技術は何千年以上も前からのものである。
そして、本物の金の織糸が貴重なものにするために織り込まれ、
軍隊を意味するものとは逆の意味で使われた。

チェックのコートや、ネイビーのトレンチ、
グレーのフランネルパーカーの裏地のアーミーグリーンは、
反転するーインサイドーアウトサイダーというアイデアだった。
ネイビーのピーコートの袖が折り返されたとき、そこには美しい伝統的な刺繍が現れた。
ミハラは表側が制服でも、内側は自由だと言う考えを伝えたかったのだと言った。
少しダンディーなチェックのコンバットスーツも同じだ。
パーカーポンチョや、フライトジャケットポンチョの合成は、
ミハラが過去にも楽々と表現してきた、必ず成功するトリックである。

このショーのサウンドトラックはサムライギタリスト雅によって施された。
それは、細尾の絹の着物ほど伝統的だったり、雅の音の爆弾ほど現代的にもなれる、
日本の芸術性にハイライトを当てたいというミハラの献身から生まれた。
このデザイナーは明らかに文化的試金石である。
by sosublog | 2012-01-24 20:36 | MIHARAYASUHIRO

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